生活に密着する金属
今日、わたしたちが生活し働いている社会の機構や、我々の力を倍加させる機械、また我々がつくりだす様々な道具類は、すべてロートアイアンを含む金属に依存しています。
だが、人類の歴史上、人間が金属について何も知らなかった時期はかなり最近まで続いていたのです。
人間はエメラルド・グリーンのくじゃく石や赤茶けたさび色の赤鉄鉱のような目立つ色をした鉱石をすりつぶして、顔や身体を装飾する顔料として用いたり、あるいはそれを彼らが住む洞窟の壁に画像を描く絵の具として使用した。
現代では我マは、高熱処理でくじゃく石を銅に変えることも、また赤鉄鉱が鉄の原鉱のひとつであることも知っています。
だが気の遠くなるような長い石器時代の問、人間はこれらの鉱石を装飾だけに用いていたのです。
しかも人間は、自分の思いどおりに処理できる金属を利用せずに、驚くほど長い間生活してきたのです。